清水多吉「ヴァーグナー家の人々」(中公新書) リヒャルト死後のバイロイト音楽祭の政治史。ナチス加担の黒歴史をいかに克服するか。

クルト・リース「フルトヴェングラー」(みすず書房)が同時代の記録であるとすると、こちらは「後世の歴史家(@「銀河英雄伝説」)が記述したもの。フランクフルト学派、とくにアドルノの研究者である著者が40代後半の1979年にバイロイトを訪問したところから始まる(そのあと、ハーバーマスに会ったのだって)。時代は18…