2012バイロイト音楽祭の「パルジファル」について 近代ドイツとワーグナー家の歴史を楽劇に盛り込む。ワーグナー一族のナチス加担を隠さない。

2012年のバイロイト音楽祭の上演作品のうち、「パルジファル」が放送された。演出が面白かったので、メモを残しておく*1。 ワーグナーの台本に、以下の本を重ね合わせると、演出意図が見えてくると思うので。 ・トーマス・マン「リヒャルト・ワーグナーの苦悩と偉大」(岩波文庫) ・清水多吉「ヴァーグナー家の人々」(中…