コペルニクス「天体の回転について」(岩波文庫) コペルニクス的転回の原著は占星術師でもあった学者が書いたピタゴラス幾何学を駆使した中世スコラ哲学的書物。

「天と地をひっくり返す」というのは驚愕を表す最上級の表現として、カント以来有名なのだが、その元になった「コペルニクス的転回」を記した書を読む。1543年刊行。 コペルニクスの業績については、トーマス・クーン「コペルニクス革命」(講談社学芸文庫)を参照してもらうのが手っ取りばやい。通常は、この人一人で「転回…