トム・リーミー「沈黙の声」(ちくま文庫) サーカスをテーマにしたファンタジーの傑作のひとつ。残酷な出来事で悲痛を経験しなければならない。

誰だったか、サーカスをテーマにしたファンタジーの傑作には、ブラッドベリ「何かが道をやってくる」、C・G・フィニー「ラーオ博士のサーカス」、それにこの「沈黙の声」があると言っていた。そのときにはサンリオSF文庫は絶版になっていたので、入手できなかったのだ。ちくま文庫で再刊されたのを読んで、そのとおり…