ジョナサン・ラティマー「処刑六日前」(創元推理文庫) タイムリミットテーマ+密室殺人の古典。でも記憶に残るのはへべれけな探偵たちのかけあいと美女のくどきのほう。

ラティ―マーの長編第1作。冬のシカゴを探偵たちが歩き回り、ジン、マティーニ、バーボンを飲みまくる。一度は飲みすぎで倒れているというのに、まったくタフな連中だ。 株式仲買人が死刑執行を待っている。別居して離婚する予定だった妻が、半年前のある深夜、銃殺された。発見は翌朝だったが、中から鍵がかかっている。友…