江川卓「謎解き『罪と罰』」(新潮社) ドスト氏が作った言葉の遊びで主題を文体と語彙に隠すというからくり装置を読み取る。

「罪と罰」を読んだのは中学3年生の2月。高校受験の直前。もちろんミステリないしサスペンスとしてしか読んでいない。その主題の豊富さや深さなど気づいているはずもない。そろそろ再読しようと考えているので、解説書を読む。 1.精巧なからくり装置 ・・・ ドスト氏は、引用・言葉のリズム・音韻・語源・語呂合わせなど…