ウラジミール・ジャンケレヴィッチ「ドビュッシー」(青土社) ドビュッシーに関するほとんどのアイデアがここに集約されているような小さいけれども浩瀚な書物。

ロシア生まれの両親をもつフランスの哲学者ジャンケレヴィッチ。主著はたぶん巨大な「死」(みすず書房)かな。一度所有したけど、どうしても読めそうになかったので、手放した。 さてこちらは1968年初出のドビュッシー論。これは小さいけれども浩瀚な書物で、およそドビュッシーに関してはほとんどのアイデアがここに集約…