山田宏一「美女と犯罪」(ハヤカワ文庫) 映画は女と銃であり、犯罪とラブロマンスであることにこだわったエッセー集

以前ベラ・バラージュを読んだときには、彼が注目したほどクロースアップの重要性を認めなかったけど、アクションでもラブロマンスでもコメディでもサスペンスでも、不意に現れる(しかし制作側には計算づくの)クロースアップに見とれることを思い出した。クロースアップされた対象が女であるとき、僕は画面に引き込まれ…