荒井献「イエス・キリスト 上」(講談社学術文庫)

小学校3年生のときに「ヨハネによる福音書」をもらって読んでから、イエスは気になる人だった。折に触れて福音書を読み直しているが、謎めいているのには変わりない。この人がとても重要であるのはわかるのだが、自分とのかかわりをどのようにまとめていけばよいのか手がかりがないのだ。 それは自分一人のことではないら…