ケン・スミス「誰も教えてくれない聖書の読み方」(晶文社) 「適当に面白くて、適当につまらなくて、どこから読んでもよくて、いつまでたっても読み終わらない本」を注釈なしで読んでみよう。

こうやって聖書の解説書(のうち学術傾向の強いもの)を読んでいると、細部にこだわりすぎてしまう。要するに、聖書の本を読むと、次の3種類になるのだ。 一つは、これまで読んできたような専門研究者による学術書。ここでは聖書を読んでいることは前提のひとたちが19世紀からの研究史を踏まえて(それに考古学などの知識…