松尾尊兌「大正デモクラシー」(岩波現代文庫) 「内には立憲主義、外には帝国主義」の時代。普通選挙と治安維持法、関東大震災の朝鮮人虐殺と植民地支配が同時進行していた。

「内には立憲主義、外には帝国主義」とまとめられる大正デモクラシーの、別の、多彩な面をみようとする研究。もとは1974年に刊行。 大正デモクラシーは1905年から1925年にかけての民主主義運動。主な政治目標は、普通選挙の実施、軍縮と徴兵制の改革、税制改革(塩の専売、綿糸などの直接税などで、インフレ進行中だった)…