岩井克人「貨幣論」(ちくま学芸文庫) マルクスの価値形態論をベースにして、貨幣とは何かを説明しようとする試み。

マルクスの価値形態論をベースにして、貨幣とは何かを説明しようとする試み。すると、説明は「貨幣は貨幣として使われるものである」という身もふたもなくなってしまうが、これがトートロジーでもなく、こけおどしでもないことがわかる。()内は自分の勝手な素人感想。1993年初出。 序 ・・・ マルクスは資本主義社会の危…