無量塔蔵六「ヴァイオリン」(岩波新書) 演奏だけでなく楽器製作でも西洋に追いつきたいのが日本人の欲望

この本にはヴァイオリンの歴史がかかれているが、それをみるとヨーロッパは遅れていたのだなあと思う。すなわち、たとえば雅楽の楽器は7-8世紀には完成しているし、アラビアでは弦楽器が古代にはあったが、ヨーロッパでは10世紀ころまで弦楽器はなかった。ようやくさまざまな楽器がうまれるようになったのは、12-13世紀こ…