堀田善衛「定家明月記私抄 続編」(ちくま学芸文庫)

続編再開。中断の間は、「路上の人」を書いていたとの由。13世紀初頭の西洋と日本の中世におおよそのところで相似、共通性を感じる。宗教、政治、文芸など。 さて、定家の時代には、平家滅亡、鎌倉幕府成立、承久の乱が立て続けに起きた。そのうえ飢饉、自然災害が頻発し、群盗が闊歩し、難民が流入するという激動もあった…