odd_hatchの読書ノート
id:odd_hatch
宮部みゆき「小暮写真館」(講談社文庫) 理想化された「ヨイコ」の高校生が問題解決をしても、彼らの行く先の社会には閉塞感が漂う。
目白に住んでいたサラリーマン一家が千川に引っ越す。引っ越し先は築数十年の元写真館で、この家には亡くなった店主の幽霊が出るといううわさがある。酔狂な父が面白がり、改装しないでそのまま使うことにしたのだ。写真館が営業を再会したと思い込んだ人が写真を持ち込んできたりする。高校生の英一はこころならずも探偵…