エラリー・クイーン「Yの悲劇」(講談社文庫)-1 平井呈一が訳した海外探偵小説3つのうちのひとつ。シェイクスピア俳優の探偵が引退した俳諧か茶道の師匠のよう。

これまでにクイーン「Yの悲劇」は、鮎川信夫訳(創元推理文庫)、大久保康雄訳(新潮文庫)、田村隆一訳(角川文庫旧版)で読んできた。ほかに井上良夫訳、宇野利泰訳、鎌田三平訳、越前敏弥訳と複数の翻訳がある。さて、ここに今は入手難になった平井呈一訳がある。この国に西洋怪談を紹介した第一人者であり、永井荷風の…