三田村泰助「世界の歴史14 明と清」(河出文庫) いち早く近世になったものの緊縮財政の鎖国で古代に逆戻り。多すぎる人口はイノベーションを生まない。

ここでは元の末期から清の最盛期まで。1350年から1800年ころまでか。このころになると、「中国」「中華」の範囲が広がって、「西域」とされる高山地帯や砂漠なども含まれるようになる。ことに元や清のような漢民族でない民族が政権をとるようになると、それまで境界を定めていた万里の長城が意味を失う。一方、ロシア、ト…