odd_hatchの読書ノート
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河出文芸読本「ドストエーフスキイ」(河出書房)-1 戦後25年の間に書かれた論文で日本人がドスト氏をどう受容したかを見られる。自由や自我を抽象的な問題にした批評は全然響いてこない。
河出書房新社が1970年代に出した有名作家の論文・エッセーのまとめ。なくなるまでに国内外の作家30人くらいが出たのではなかったかな。夏目漱石とドスト氏だけが2冊出た。需要が多かったわけだ。タイトルの「ドストエーフスキイ」は、この出版社で出していた米川正夫個人訳全集における表記に基づく。ほかの出版社では「…