odd_hatchの読書ノート
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ロバート・スティーブンソン「ジキル博士とハイド氏」(新潮文庫) 厳格なモラルが要請されるビクトリア朝時代、夜が来て闇に包まれると、徳を失った内面が路上を疾走する。
尾之上浩司編「ホラー・ガイドブック」(角川文庫)は、19世紀の怪奇小説で「フランケンシュタイン」「ジキル博士とハイド氏」「吸血鬼ドラキュラ」をあげている。その選択はまことにその通りで(ポオとホフマンとディケンズに挨拶くらいはしてほしいけど)、20世紀のモダンホラーで取り上げられる恐怖がこの三作に代表さ…