日本古典「中世なぞなぞ集」(岩波文庫) 中世日本の知識人階級の言語遊戯集。偏見や差別がないのはこの国の小噺集ではとても珍しい。

「なぞ」とは「何ぞ」という問いかけの言葉に由来する、とのこと。本書で言えば「天狗のなみだ、何ぞ」と問いかけ、相手はその答えを考えなければならない。こういう言語遊戯の由来や起源を詮索しても詮無いことであるが、古代からすでにあるという。もとは神秘を伝えるものであったらしいが、次第に言語遊戯に代わる。古…