笠原十九司「増補 南京事件論争史」(平凡社ライブラリ) 東京裁判時からあった「虐殺否定論」への反論。

1937年12月の南京事件(南京大虐殺、南京アトロシティ)は、事件当初から軍の知るところになっていたし、大本営にも伝えられ中止のために参謀などが派遣されたが止められず、現地発の情報は西洋に伝えられていた。現地軍はこのときの資料や記録を敗戦直後に焼却処理したが、東京裁判でさまざまな証言・証拠などが提出され…