木村靖二「第一次世界大戦」(ちくま新書)-1 国民国家同士の戦争は、勝敗を決することが難しくなり、国家の領土(特に政府機能のある都市)を占領するか、政府が降伏を宣言するかしかない。

日本人は第一次世界大戦(名称は揺れ動きあり)になじみがない。戦闘に加わらず、大戦景気で好況にあったから。「最小のコストで最大の利益を上げた」と言われるゆえん。しかし欧州各国にとっては、ナショナルアイデンティティにかかわる重要な戦争であった。第2次大戦の被害者追悼と同じだけの規模の追悼式典が行われ、研…