坂巻哲也「隣のボノボ」(京都大学学術出版会) コンゴのジャングルで20年類人猿を観察していると、共感を感じるとも疎外されているとも感じる。

以前ピグミーチンパンジーと呼ばれていた類人猿は今ボノボと呼ばれる。体格はチンパンジーに似ているが、詳細にみると違いがあるし、行動がとても異なる。この類人猿がほとんど知られていないのは、生息域はコンゴ(旧ザイール)の一部に限られ、秘境にあるので観察がとても大変で、個体数も少なく、今では捕獲も商取引も…