中谷功治「ビザンツ帝国」(中公新書) ヨーロッパの「正義の十字軍」はビザンチンからみると恐怖と略奪と殺戮の「蛮族の大移動」

井上浩一「生き残った帝国ビザンチン」(講談社現代新書)1990年を最近よんだときに、 以上のサマリーはあまりにヨーロッパ中心的な見方で、これではギリシャ・ローマの伝統文化をヨーロッパに伝達する中継者という役割に限定している。それはよろしくないわけで、皇帝や部下個々人がやったことや、経済改革などの独自性に…