黒岩涙香「死美人」(旺文社文庫)-1 原作はボアゴベの「ルコック氏の晩年」。吉川英治と乱歩がのちにリライトした。

黒岩涙香が1891-92年にかけて「都新聞」に連載した(いや単行本化したときに1回分脱落したとのこと。旺文社文庫版(全129回)は脱落した版とのこと)。このとき涙香31歳。契約の多い月初めからの連載なのは、いかに涙香が原作にほれ込んだかの証。もとはフォルチュネ・デュ・ボアゴベイ(1821年9月11日 - 1891年2月26日)…