odd_hatchの読書ノート
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堀田善衛「奇妙な青春」(集英社文庫)
1945年10月の出獄自由戦士歓迎人民大会から1947年2月のゼネスト中止まで。独立した長編ではあるが、登場人物は前作「記念碑」と同じで、「記念碑」の第二部にあたる。 「奇妙な青春」とは奇妙なタイトルであるが、小説の言及をみるとわかる。 「敗戦は人々にがっくりと年をとらせると同時に、奇妙な青春の感、あるいは解放…