堀田善衛「記念碑」(集英社文庫)

タイトルの「記念碑」とは何を象徴しているのか。本書には昭和20年1月から8月末までの日本の敗戦の様子が書かれている。歴史書では政権に近い者たちの動静が書かれ、ドキュメンタリーでは庶民や兵隊らが取り上げられる。ここでは、新橋の通信社に勤務している者たちに焦点を当てる。彼らはインテリで、仕事柄対戦国や海外…