中川右介「カラヤン帝国興亡史」(幻冬舎新書) カラヤンは強いナルシストで、自分の権力を家や家族に残さなかったニヒリスト。

先にでている中川右介「カラヤンとフルトヴェングラー」(幻冬舎新書)の続きとみなせるが、著者によると独立して読めるという。 odd-hatch.hatenablog.jp 本書ではヘルベルト・フォン・カラヤンの演奏や録音について一切批評しない。その種の論評はたくさんあるので、そこにさらに追加することもない。それよりも音楽批評…