千田稔「伊勢神宮 東アジアのアマテラス」(中公新書) 明治期に国家神道の中心施設にさせられた古い神社

伊勢神宮は1300年にわたり日本神道の中心点であり続けた。しかしいつどのようにしてそのような位置付けになったのかはよくわからない。神道が言葉を重視する宗教ではないので、経典・教典を作る意思がなく、記録を残そうとしなかったから。そこで著者は、アマテラス信仰と神国思想を調査することで伊勢神宮を解説しようと…