フョードル・ドストエフスキー「賭博者」(河出書房)-2 「別の人間」になるための賭博に負けると「滅んだ人間」と自認せざるを得ない。世界放浪中のスタヴローギン@悪霊を彷彿させる。

同時期に書かれた「罪と罰」のラスコーリニコフは金には淡白で手元に金を残さなかった。こちらは彼を逆に金にうるさく、汚い人々たちばかり。収入がなく借金をもつことは罰なのか。賭博に興じることは悪なのか。なぜ金は問題になるのか。 再読。前回の感想にストーリーを書いた。そのときは中盤のおばあさんのドタバタに注…