odd_hatchの読書ノート
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松浪信三郎「実存主義」(岩波新書) 実存主義は19世紀以降の西洋の危機で生まれた哲学。読者に不安や恐怖、自信喪失、苦悩を要求するのは19世紀怪奇小説に似ている。
高校生の時に読んだ。懐かしい。松浪先生は70歳の前後で脳卒中にかかり、以後老眼と合わせて本を読めなくなった。そのことの苦渋が晩年の「哲学以前の哲学」1988に書いてある。文字が大きい孫の絵本しか読めないという述懐に戦慄したものだ。今は電子書籍でその苦渋はずいぶんやわらげられているはず。今の俺のように。 さ…