【書評】宇佐美まこと「ボニン浄土」-物語は江戸時代、ある島に流れ着いた一艘の船から始まる。そして、話は現代へ!

前作「展望塔のラプンツェル」がよかったので手に取った。タイトルから謎…。天保11年(1840年)、九十九里浜沖で暴風雨にあった気仙沼の五百石船の漂流譚から物語は始まる。船は流され続け、ある島にたどり着く。そこがボニン・アイランド!途中からこの船に乗り込んだ吉之助という若者が主人公になる。 あ、時代ものなん…