アルハンブラに憧れて

さめよかし。かなた東の丘越えて、 日は星のつどひを夜よりやらひたり。 上りゆく天の原より、ひやうと射て、 サルタンのやぐらを撃てり、光の矢。*1 「今、ここ」ではない場所に、ずっと憧れている。 だから物語が好きだし、旅が好きだし、美術作品を眺めるのが好きだ。 社会という文脈の中に規定された「私」をひととき…