小心と怒り

少し前に姉から聞いた、ずいぶん前の実家のエピソード。 まだ父が生きている頃、台所で母が手にケガをした時のこと。包丁で誤って手を切ってしまい、血を流している母に向かって、父は動転して叱りつけるばかりで、何もできない。姉がタクシーを呼び、外科医に連れていき処置をしてもらって事なきを得ると、父はニコニコし…