井伏鱒二を読む

読書会の課題図書で、井伏鱒二(1898-1993)の短編を集めた文庫が指定された。初めは、今さら『山椒魚』かと少しがっかりした。今はその不明を恥じるばかりだ。 なにより驚いたのが、漫画家のつげ義春(1937~)との類似性だ。つげが井伏鱒二を好きだとは聞いていた気がするが、実際に読んで、ここまで作品の感触が近いと…