『絵とは何か』 坂崎乙郎 1976

少し古い本だ。出版後1983年に文庫化され、92年の3刷を購入している。何事にもおくての僕が、ようやく美術展を見だした頃だった気がする。 坂崎乙郎(1927-1985)には、旧時代の批評家の匂いがぷんぷんとする。 良いものは良いと断定をして、他をなで斬りにする。まして絵で金儲けをする画商など一刀両断にされるが、同じ…