黄金市場のおじさんの初盆に醤油を届ける

「なんもかんもたいへん」のおじさんと付き合いが始まったのは、その口上が面白かったためだけではない。古びた木造の黄金市場の中であっても、きちんと店を構えていたならそこまでの興味はもたなかっただろう。 おじさんは狭い路地にしゃがみこんで、背後の少しだけ開いたシャッターの下から取り出した野菜を地面のザルに…