大井川通信
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高橋正雄と高橋一郎
この父子について、忘れがたいエピソードがある。正雄の甥であり一郎を兄と慕っていた従弟の一邦(もとくに)の手記の中で紹介されている話だ。 正雄は、病床の一郎について、こんなことを話していたそうだ。 「一郎が廃人同様になり、それで一生終わるようなことになっても、それでお陰がなかったとか、それではつまらな…