あのアコウの木は、まだこちらを見ている

鹿児島には、なぜか理由をうまく説明できない「近づいてはいけない気がする木」がある。私にとって、それはアコウの木だった。 子どもの頃のアコウは、ただ怖かった 集落のはずれに立つアコウは、とにかく大きかった。幹は何本にも分かれ、根は地面を這い、ほかの木を絡め取るように広がっていた。 葉は一年中生い茂り、木…