霊がお礼にきたはなし その2

天台密教の大家であり浅草寺の貫主であった故清水谷恭順大僧正は、修行時代から晩年まで、日々施餓鬼供養を怠らなかったそうだ。 そんな清水谷師の弟子のなかに、餓鬼にまつわる不思議な体験をしたT師がいた。 T師はもともとクリスチャンで医者であった。その母が亡くなるとき「Tよ、私が死んだら施餓鬼供養をしておく…