泉聖天尊のおはなし その3

泉庄太郎師(泉聖天尊)はもとは讃岐の津田の漁師だったが、明治29年に大阪の南堀江に住んで棺桶作りを生業にしていた。その初めの五年間に父母と妹を亡くしたこともあって、人助けしたいと生駒山への日参をはじめた。 もともと、八栗聖天への信仰をもっていたので、宝山寺の聖天尊に草鞋ばきの徒歩(かち)参りをつづけた。 …