金剛心歌その7 濱地天松居士

わがものと 思えど無常の 風吹けば 花よりもろき この身なりけり 我の身の 生まれぬ前を 思えかし 空ふく風や 松の下露 かくなりし のちのわが身を 思えかし 元より我は 無我の相かな 我の身と 思うがゆえに 貪瞋癡(とんじんち) 五欲十悪 末は無茶苦茶 無我相と 唯一念に 念ずれば 知らぬその間に 無我相になる 金剛経を…