金剛心歌その13 濱地天松居士

木像の 釈迦の説法 聞く衆生 己が心ぞ 如来なりけり 平等の 中に差別(しゃべつ)は あるものぞ 桃栗三年 柿は八年 桃は桃 栗には栗の 実がなりて 春と秋との 差別(しゃべつ)あるかな 無我相に なればそのまま 菩薩にて 慈悲よりほかに 何物もなし