往診獣医の事件簿 8 〜「昭和」への往診〜

那覇市の一角。 近くを国道が走り、ビルの向こうに都市モノレールの高架が見える市街地。ところが角を曲がるとそこに、 昭和が置いてけぼりをくったような一軒の家。ボランティアさんの依頼を受けての到着です。 保護犬の診察のために来ました。 飼い主さんはご高齢の男性で、事情があって犬を手放さねばなりません。崩れ…