祝福、夜を通る

横浜駅構内には、終点で吐き出された人々のため息と二酸化炭素。 2024年を迎えた午前1時、外に出た僕らを待っていたのは、死骸となった渋谷だった。 ゴミ、吐瀉物、人混み、吐瀉物ゴミ人混み、人人人… お祝いムードの妻の表情が、みるみると曇ってゆく。家を出る段階で若干の空腹感があったので、どこかで腹ごしらえしたい…