【書評】バリ山行【松永K三蔵】

大学の頃、お世話になった教授が登山好きだった。 何かとゼミでも登山が企画され、私はそれに付き合って(半ば強制的に)山に登る経験を得た。私は理系の学部に所属していて、実験室では様々な器具を扱った。実験中にそれらの器具を破損してしまった場合、うちのゼミでは「みそぎ登山」なるものに参加しなければならなかっ…