■ph■nisis
id:pas_toute
近代の歌舞伎と文学 ーー柄谷行人の「内面の発見」
先日Twitterにトレンド入りした『女殺油地獄』は近松の作品である。NHKでこれが放映されたために、あの日ネットが沸いたのだが、わたしもこれを観ていた。 本作が高い評価を受け、しかもようやく歌舞伎化されたのは、意外にも明治時代にもなってからである。戸坂康二はつぎのように言っている。 主役の河内屋与兵衛の性格…