イデアの昼と夜
id:philo1985
生はその秘密を、「恐るべきもの」の後ろに隠す:「自由のめまい」としての不安
不安の気分をめぐる分析は、「可能性に関わる存在」としての人間の姿を浮き彫りにしつつある。しかし、このことは、生の経験それ自体と、それを描き出す実存論的分析の間に結ばれる、一筋縄ではゆかない関係の存在を指し示さずにはおかないのではないか。 不安とはキルケゴールの卓抜な表現を借りるならば、その実体におい…