松浦理英子『最愛の子ども』 危うい関係を曖昧に描き切ること

一般的な枠組に分類できない種類の人間関係を書く 最新作『ヒカリ文集』が発売されたばかりの松浦理英子だが、ここではその前の作品である『最愛の子ども』(文春文庫)を紹介しよう。2017年に発表され、泉鏡花文学賞を受賞した作品だ。2020年に文庫化されている。 最愛の子ども (文春文庫) 作者:松浦 理英子 文藝春秋 Ama…