七十二候 大雨時行 大暑末候

大雨時行 たいうときどきにふる 「今です届けに 行ってきなさい 翔け上がって 空へ」 皆の体がふわり うきあがり軽々 大地を離れ 吸い上げられるように大空へ 高く高くへと昇っていく 草も木も 今まであれだけ大きく見えていたものがぐんぐん小さく 豆粒へと芥子粒へと 預かった手紙を大事に胸に抱え 昇っていく 勢いよく …